14.人間の集中力は2分が限界?コンテンツの長さを科学する2017.03.14

14.コンテンツの長さ=集中力の長さ

集合研修では、全員を集める以上まとまった研修をしようと最低でも1時間、時間単位の内容になってしまう。eラーニングの長所は、この時間を自由に設定できること。受講率や内容理解率・定着率を高めるには、1回ごとの教材コンテンツの「長さ」(=尺)設定が重要である。

人間の集中力2分にコンテンツを合わせる

そもそも、人間は学習に集中できる時間というのはどれくらいなのだろうか。これには諸説あるが、最も短いものだと2分という説がある。他には15分という説や、45分という説があり、45分となると学校の授業が1コマ分に相当する。大学の授業ともなると90分になる。

授業1コマの長さは、高校では50分、大学では90分が一般的である。その時間ずっと話を聞き続けてノートをとるよりも、15分聞いて10分まとめとクイズ、10分ビデオを見て5分解説など時間が区切られた授業進行の方が緩急つけて集中力を維持できるのではないだろうか。
集中できる時間は成長により長くなるといわれるが、いろいろ調べてみると15分、30分、50分など諸説あり個人差もあるようだ。
eラーニング受講者の声を聞くと、15分程度が集中して学びやすい時間のようだ。テーマを細分化して2分で一つのことを学び、全体で15分という設定をお薦めしたい。

テーマを1つに絞り、短いコンテンツで分かりやすく

eラーニングでは何よりも受講して分かることが、持続につながる。そのためには教材の工夫が非常に大切になる。
ビジネスマナーの基礎「お辞儀」で考えてみよう。ワンテーマで考えると「お辞儀にはその丁寧さに応じて、会釈、敬礼(普通礼)、最敬礼と3種類あり、それぞれの違いはその角度です。まずお辞儀は頭だけを下げるのではなく、上半身を前傾させます。会釈は15度程度~」となり、一度の情報量が多くなる。
しかし、お辞儀の種類、基本注意、会釈・敬礼・最敬礼それぞれについてなどと、内容を2分ごとのテーマに分けて積み重ねて15分程度に構成する方法だ。

内容によっても異なるため、基本的に2~3分ぐらいで1テーマを学べるように分け、6~8テーマを15分前後で学ぶ構成ならば、集中力が持続しやすい。さらに確実に次に進んでいくため、一気に6~8テーマをミックスして学ぶよりも定着も計りやすい。また、理解度を測るクイズやテストでもこのように1テーマごとに分割されていると、問題が作りやすい。

集中力持続と確実な理解のためには短いコンテンツ

動画の長さにも注意

教材コンテンツに動画を使うときにも、尺の長さには注意が必要だ。教材コンテンツでは説明や見せる・聞かせることが多く、アニメや映画などストーリーがあるものと違って単調になってしまう。動画も2~3分と言われても面倒と思われるかも知れないが、10分録画した動画を分割して教材化することもできる。

1つのテーマ5分程度で完結するというコンテンツを使用する、アメリカのeラーニング企業研修もある。短さの理由は、現場の作業や問題を受講によって解決し、また現場に戻って業務を続けることができるからだという。いつ、どこで、誰に受けさせたい研修かということも尺の長さを考える条件になる。

学習評価を小刻みにする

eラーニングはLMSによって、受講者の学習状況・理解状況をリアルタイムに把握する。理解度チェックテストも、分割した時間的な尺の長さ2~3分ごとに問題を作り、それを6~8まとめてテストとすればよい。受講の進行どおりに一段階ずつ理解度を測ることができる。

1テーマずつどこを理解していないか、受講者個人としても全体としても把握できる。個人個人へのフィードバック材料にもなるし、その後のコンテンツにそれを反映させることも簡単だ。2分程度で1テーマならば、間違えたところを再学習することも負担にもなりにくい。

小刻みにテストをすることでフィードバックの効果をあげる

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この記事のまとめ

教材コンテンツは内容だけではなく長さも大切。集合研修においてベテランの講師や担当者ならば、受講者の様子を見て休憩を入れたり、アクティビティを考えたり、雑談で気分転換させたりする。eラーニングではコンテンツの長さ=集中力の長さと考えて、理解しやすい、理解度を測りやすい、フィードバックしやすい教材を工夫したい。

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