4.頻出の専門用語「SCORM」はここを押さえる(2017年1月更新)2017.01.23

eラーニング関連のニュースやプレスリリースには「世界標準規格であるSCORM」「SCORMに対応」「SCORM対応コンテンツ」などと記載されていることがある。
この「SCORM(スコーム)」はeラーニング専門用語である。SCORMとはSharable Content Object Reference Modelの略語で、色々なeラーニングのシステムで共有できる教材や資料などのコンテンツ(Sharable Content Object)の標準モデル(Reference Model)を示している。SCORMについて基本的に知っておきたいことをまとめておこう。

SCORMはなぜ生まれたか

eラーニングはWBT、インターネットを閲覧するブラウザ上で実施される。このインターネット、世界のどこから発信された情報であっても閲覧することができるのは、その情報の作り方に標準規格があるからだ。世界中どこでも誰でも同じように利用できるために、インターネットの世界は多くの標準規格によって支えられている。
アメリカで始まったeラーニング、最初は規格はなく多種多様なシステムが存在していた。eラーニングの普及には標準規格が必要だという考えが生まれ、そこでSCORMが開発された。

SCORMのメリット

教材や資料など学習コンテンツの互換性

  • SCORMの役割は何か。EU(欧州連合)の公用語でも24言語あるように世界には数多くの言語が存在し、共通理解が必要な場合にはそれぞれの言語に通訳・翻訳が必要だ。SCORM はeラーニングにおいて世界中どこでも通訳・翻訳を使わなくてもすむようにと作られた共通言語=標準規格である。アメリカで策定され、現在ではSCORMに準拠しているeラーニングシステムやコンテンツは、アメリカだけではなくヨーロッパでもアジアでも使用可能であり、eラーニングの教材の幅を広げ質を向上させている。また、学習管理システムであるLMSと様々な学習コンテンツとは、SCORMという規格があることで連携可能になっている。

コストダウン

  • SCORMがなければ、eラーニングシステム開発各社はそれぞれ独自のシステムを開発しコンテンツも汎用性がなくなり、企業や教育機関は一社を選ぶと他社に変えることはむずかしくなる。またコンテンツ制作各社もそれぞれのバージョンを作ることになり、社内や学内にすでにある教材を手軽に使うこともむずかしくなるだろう。SCORMという共通の土台があることで、価格の透明性が増し一定以上の質が保証されている。現在、eラーニングでは基本パック導入においては初期導入コストも運用コストも低下している。

SCORM対応はeラーニング選定条件

重要なことはSCORMとは何かではなく「eラーニングを導入する際にはSCORM対応を選ぶ」ことを理解することだ。実際に、eラーニングシステムやコンテンツを提供する会社のパンフレットやサイトには、必ずと言えるほどSCORMに対応していることが記載されている。

LMSの説明に注目

パンフレットやサイトの説明のどこを見ればよいかわからない場合は、eラーニングの学習管理システムLMSの記述を見よう。そこにSCORM準拠とあれば大丈夫だ。また現在提供されている各社のLMSは、まずSCORMを採用していることが当然になっている。これまでパワーポイントで作成してきた企業研修や学校の授業の教材を、SCORM化するサービスも登場しているほどだ。

【関連記事】
2016.3.8【日本】eラーニング用の独自コンテンツを手軽に作成

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この記事のまとめ

日本でもアメリカでもたくさんの企業が、それぞれ特色あるeラーニングシステムを開発している。

それぞれのシステムの互換性を可能にするSCORMという国際標準規格の登場によって、コンテンツや成績管理、学習履歴など情報資産が継承され活用できる。

eラーニング導入検討時には、LMSがSCORMを採用しているかどうか、チェックする。

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