eラーニング(e-learning)

ITの仕組みを利用した教育システムで、ネットワークを使って受講生それぞれのパソコンやタブレット端末、スマートフォンなどを使って、個々に都合のよい時間・場所で受講することができる。場所の手配や日時調整が不要なため、受講対象に適した内容を適した時期に提供できる。

集合研修

教える講師と教えられる受講生が一つの教室に集まって行う研修。座学、ロールプレイ、確認テストなど、形式や内容は様々で、受講生全体、グループ分割、個人指導なども可能。同じ時間に一斉に内容を伝えられ、テストもその場でできる点が便利。日時や部署を指定するため、日々の業務をストップさせたり、一時的に人員不足がおこったりする。場所の手配に加えて、交通費や宿泊費が発生する可能性もある。

オンラインマニュアル

受講者は、オンラインマニュアル利用が原則だが、やはりオンラインマニュアルには慣れない、使いにくいという受講者も少なくない。オンラインなのに印刷物、面倒と考えずに、手に取ってすぐに見られる簡単なマニュアルは、受講者の安心感を高める。受講に対する障害を少しでも取り除くことを意識しすれば、操作サポート件数の軽減につながり、オンラインマニュアル利用への第一歩ともなる。

カスタマイズ

eラーニングシステムを購入しても、少し直したい、こういう機能がほしいなどと、カスタマイズを望むクライアントは少なくない。0からシステムを制作するとなるとコストも時間も大変であるが、完成品の手直しであれば、かなり節約にもなる。カスタマイズ可能性については、ベンダーに確認してみよう。

クラウドサービス

eラーニングは、利用企業のサーバーにシステムをインストールして、そのシステムに社員はイントラネット(企業など組織内の情報通信ネットワーク)を通してアクセス、利用するというオンプレミス型が一般的だった。クラウドサービスでは、システムは利用企業サーバーではなく、提供企業のサーバーにあり、インターネットを通してアクセス、利用する。オンプレミス型に比べて、初期費用の低さとシステムとサーバーを提供企業がすべて管理する点が、利用企業にとっては大きなメリットとなる。

ゲーム要素(ゲーミフィケーション)

現在、教育機関が導入している様々な科目のeラーニングでは、受講者の年齢を問わず、ゲーム要素が受講率アップやモチベーションアップにつながると言われている。ゲームを手軽に作ることができる市販ソフトウェアを探してみてもよいだろう。

コミュニケーション

eラーニングだからこそ、受講者が気軽に管理者や担当者とコミュニケーションがとれる環境を作りたい。コンピュータの操作が苦手な人ほど、「自分は間違った操作はしていない」と考え、「マニュアルは見ても分からない」と思っていることが多い。操作ミスから未受講につながることもある。まず、最初にメッセージ機能を受講者に教えて、「分からないときはいつでも聞くことができる」という気持ちを持ってもらうことが大切。

コミュニティ

eラーニングには、学習コミュニティという概念があり、受講者の中で同じ部署や属性を持っている人をグループ化することができる。そのグループ内ではお互いに連絡を取り合ったり、学習の状況を把握できるようにすることも可能なので、研修の効率が向上する。

コンテンツ/デジタルコンテンツ

eラーニングの教材は、テキスト、イラスト、写真といった従来の教材に加えて、音声や動画、インタラクティブなテストなどが使用可能である。その全体をコンテンツやデジタルコンテンツという言葉で示している。サーバーで管理されるeラーニングのコンテンツは、更新や差し替えなどが非常に手軽にできる。

コンテンツの長さ(集中力)

人間が学習に集中できる時間というのはどれくらいなのだろうか。これには諸説あるが、最も短いものだと2分という説がある。集中できる時間は成長により長くなるといわれるが、いろいろ調べてみると15分、30分、50分など諸説あり個人差もあるようだ。eラーニング受講者の声を聞くと、15分程度が集中して学びやすい時間のようだ。テーマを細分化して2分で一つのことを学び、全体で15分という設定というように、集中力を考えた長さであれば、スキマ時間にも学習しやすい。動画や音声も、見せっぱなし聞かせっぱなしではなく、集中を考えて分割したい。

システム開発

eラーニングのシステムを開発・提供する企業は、年々増えている。オールラウンドにラインアップを揃える、特化した分野を持つ、低価格システムに力を入れる、教材制作まで含める、教材そのものをパッケージとして販売する、クライアントのニーズに対応したカスタマイズが得意など、企業の特長はそれぞれである。予算と目的に合うコースを選ぶためには、システム開発企業について調べることが必要である。それぞれのシステムの無料体験デモをインターネットで提供する企業も多い。

セキュリティ

社員研修の成績は個人情報であり、社外秘である。従って結果を紙媒体で記録している場合は、その保管とセキュリティ管理(誰がいつどのように見ることができるか)が面倒である。eラーニングではシステム提供各社共にセキュリティ対策には力を入れており、システムのログイン・ログオフ、個人情報への不正アクセスや閲覧は常に監視されている。eラーニングのサービス企業を選択するときには、このセキュリティ対策について、説明をしっかり聞くべきである。

ソーシャルメディア(SNS)

FacebookやTwitter などソーシャルメディアをeラーニングに利用することも広がっている。eラーニングでの研修は、一人が基本。同じコースを受講していても勤務場所や部署、シフトなどが違うため、研修内容について、受講者同士で情報交換する場はない。そこでソーシャルメディアが受講者をつなぐ役割を果たす。

ソリューション

ソリューション(Solution)は問題を解決すること、eラーニングではクライアントである学校や企業などの要望をWBTとして実現するハード・ソフトのシステムを考え提供することを意味する。集合研修の時間がない、研修場所が複数あるが同じ講義を受けさせたい、本社、支社、支店などで教材内容が異なり煩雑な教材準備を軽減したいなどの問題に対して、eラーニングがソリューションとなる。

チャットボット(chatbot)

AIを活用した自動会話プログラムで、AIの急速な発展及び自然言語処理技術の高度化により、チャットボットは、人の質問や会話に対してインタラクティブな対応が可能になってきた。eラーニングでは、受講者ケアにチャットボットを使うサービスが登場している。

データ変換(教材・コンテンツ)

新人研修用の教材、中途採用者に渡すマニュアルなど、これまでの教材や資料について、Word、PowerPoint、Excel、PDFなどのファイルがあれば、国際的なeラーニング規格SCORM形式に変換して多くのLMSで利用可能になるeラーニング教材作成するソフトも、変換するソフトも市販されているし、変換サービスを提供する企業もある。

デザインカスタマイズ

クライアントはデザインについてのカスタマイズを望むことも多い。研修なんだから内容が重要でデザインなんて気にしないという考え方では、eラーニングを導入する意味がない。導入企業や団体、機関の事業分野にマッチしたデザイン、画面を見ればどのような研修か使いやすいさも含めてデザインで伝えることは、eラーニング導入の大きなメリットでもあり当然の機能でもある。

トラブル連絡

トラブルがあると受講者の意欲が落ち不満が出る。eラーニングのシステム内でトラブル情報通知に加えて、会社のウェブサイトや社内ネットワークのホームページにも掲載しておきたい。トラブルを早く確実に知らせることが大切だ。トラブルシューティングも紙ベースのマニュアルを配布しておくという方法もある。

ニーズ

eラーニングで何を教えるか、学ぶか、ニーズの分析から始めたい。企業の研修におけるニーズは、企業が何を教えたいか、受講者は何を求めているかというニーズ、 企業の中長期的なニーズとして研修や教育を通して、だんだんと理解を深めてほしい知識や技術、価値観など、時間軸で考えていくことができる。また、社内のニーズでけではなく、個人情報保護やハラスメントなど時代や社会のニーズといった視点も必要である。

ネットワーク障害

eラーニングで最も注意が必要なトラブルは、ネットワーク障害であり、受講は全くできなくなる。障害の通知と復旧の見込みを迅速に通知することが重要だ。復旧に時間がかかるときは、適宜、状況を通知して受講者が予定を立てられるようにしておく。また、保守点検で利用できない場合も同じように通知しておかないと、受講者の信頼を損なう。このような障害が起きたときに、誰がどのように対処するか、担当者不在の場合どうするか、決めておく。

ハード

eラーニングの前提条件としては、インターネット接続が保証されていること。接続が不安定、遅い、時利用する端末、デスクトップ、ノートパソコン、タブレットなどが古く画像や動画の再生に問題があるなど、機器・ネットワークなどの整備が必要だ。

バーチャルリアリティ(VR)

eラーニングにおいて、接客トレーニングや英語対応訓練など、相手が必要な研修において、VRラーニングを活用したeラーニングが始まっている。受講者は、コンピューター・グラフィックスで制作した仮想空間の中で、対人、対物などのトレーニングを体験することができる。知識教育が主であったeラーニングが、OJTとしての活用から、実際には体験して訓練することができない、危機対応学習などにも広がっている。

フィードバック

受講者からのメッセージは、eラーニングの講座設定や内容、システムなどについてのフィードバックでもある。メッセージ機能を使って、受講者の生の声を集めて改善につなげていきたい。

プラットフォーム

プラットフォーム(Platform)は基盤や土台という意味を持ち、eラーニングのプラットフォーム(platform)は、eラーニングを動かすために必要な基盤となるシステムのこと。テキストや画像、動画など各種教材コンテンツの提供、受講者の学習状態の把握、試験の実施と採点、成績や単位の管理などのサービスを、WBTで可能にするシステムとも言える。

ベンダー

ベンダー(Vendor)は、販売者、販売店など売る側を意味する。eラーニングのベンダーは、その企業自身でソフトウェアやシステムなどを開発し販売する企業もあれば、他メーカーの製品販売をしている企業もある。

マイクロラーニング

テーマ1つの学習時間を5分前後から最大でも15分ぐらいに抑えた、マイクロラーニング(Microlearning)が増えている。1つのテーマ5分程度で完結するというコンテンツを使用する、アメリカのeラーニング企業研修は、短さの理由について、現場の作業や問題を受講によって解決し、また現場に戻って業務を続けることができるからだという。いつ、どこで、誰に受けさせたい研修かということも、コンテンツの長さを考える条件になる。

ムーク(MOOC)

MOOC (Massive Open Online Course)は、インターネットで視聴できるオンライン講義で、年々増加している。アメリカのスタンフォード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)などをはじめとして、世界トップレベルの大学の講義を、多くは無料で視聴できる。実際の講義を録画し、映像コンテンツとして配信・公開している。講義資料の入手、テストで理解度チェック、条件によっては単位認定されることもある。多くの講義は英語で行われている。複数を示してMOOCsとも言われる。

メッセージ

未受講者へのアプローチやフォロー手段の一つが、eラーニングシステムのメッセージ送信機能である。全受講者に同一メッセージを一斉送信するだけではなく、各受講者に個別メッセージを送ることもできる。今、受講しなければいけないeラーニングにどのような意味があるか、他の受講者の状況について知らせる、テスト結果を見てそのフォローを入れるなど、顔が見えない研修だからこその、対応をしていくことが求められる。

メッセージ機能

eラーニングシステムでは、双方向のやりとりをメッセージ機能で行う。メッセージ機能は、研修担当者や講師が受講者個人とコミュニケーションをとる手段であり、対面でのやりとりとは異なり、時間や場所に制限されない。

メッセージ履歴

eラーニングシステムの標準機能といってよいメッセージ機能を使えば、受講者はいつでも担当者に質問を送ることができる。担当者もリアルタイムで問題点を把握し、メッセージを返せる。メッセージ履歴が保存されるため、履歴を参照して受講者によりよいサポートを提供していくことができる。

メンター/メンタリング

eラーニングでは、基本、受講者は一人で学習することが多い。疑問があっても聞きにくい、不安になっても相談できないなどの状況を解決するために、チャットやメールで精神的なサポートを行うメンターを配置している、eラーニング教育機関も少なくない。国家資格につながるような専門的内容の場合には、その分野のプロをコーチとして、受講者と一対一対応する場合もある。

モチベーション(動機づけ)

未受講者数が多い、受講率が低いなどの問題は、受講者への動機づけが不十分な場合に起こりやすい。合同研修で講師や人事部が目の前にいれば、やらないわけにはいかないが、いつでも、どこでものeラーニングでは、受講者の意識を育てることが大事である。何を今、なぜ学ぶかという必要性を特に成人学習者には伝えなければならないのメッセージ機能による受講者とのコミュニケーションは、動機づけツールの一つである。また、eラーニング全体の講座設定や講座内容などのインストラクションデザインを考えることも必要だ。

ユーザーインターフェース(UI)

UI(User Interface)は、eラーニングにおいて、システムの画面が見やすく何をすればどうなるか、わかりやすいことを示している。たとえば、進む・戻るはどうすればいいか、間違えたとき取り消すのはどこをクリックするかといった受講者の操作から、個人の進捗状況をどのように観察するか、全員のテスト結果の集計はどこで見られるかなど、管理担当者の業務まで、操作がすぐに分かることが必要である。

ライセンス

ライセンスは、eラーニングシステムの使用や再配布、改変などについての可否や条件について、提供企業と利用企業の間で決める内容。利用人数の制限や、使用年数の規定などを含むこともある。

印刷媒体/紙媒体

eラーニングの教材(デジタルコンテンツ)に対して、印刷して配布される教材のことを区別するために、印刷媒体または紙媒体の教材と呼ぶ。

遠隔教育

受講者の勤務地が違っていても、eラーニングであれば、インターネットを利用して遠隔教育が可能である。受講者登録、成績処理、受講履歴一覧などもeラーニングのシステムで管理できる。

画像コンテンツ

テキスト(文字)ばかりの教材よりも、イラストや写真など画像コンテンツのほうが好まれることも多い。画像があることで、内容の区切りが分かりやすくなることもある。また、知識を整理するための表やフローチャートなども、積極的に活用したい。

学習進捗度

eラーニングでは、受講者は、自分がどの課題を終了したか、どのテストをクリアーしたかなど、eラーニングシステムが管理し教えてくれる。管理者は、受講者一人一人、またはクラスや課、部などグループ単位の進捗度や理解度を、常に把握することができる。

学習内容カスタマイズ

LMSによって個人の学習進捗度・テスト受験及び結果を把握すると、もっと個人個人の学習速度やレベル、理解度のバラツキなどを考えたeラーニングにしたいという要望が出てくる。受講者のレベルや学習進捗度によって、テストの出題傾向を変える機能がほしいとか、レベル別に難易度が異なる教材を用意したい、必修科目の設定や基礎から応用へと科目受講順序の設定したいなども、カスタマイズとして相談できる機能だ。

学習評価

1テーマの学習時間を短くすることは、LMSによって、受講者の学習状況・理解状況を、テーマごとに把握することにもつながる。あるテーマが分からなくなってしまって、その後、受講しなくなるといった未受講者への対応も可能だ。受講者にとっても、分からなかった部分が小さいということは、再受講のしやすさにもつながる。

教材(コンテンツ)配布

eラーニングはWeb(インターネット)でコースを開講する。そのため、紙媒体に比べて、教材の更新、追加、修正などと同じように、配布にかかる手間と時間が省略できる。サーバーにある教材を更新すれば、全受講者にそれがすぐに反映されるように、支社や支店など、受講者が全国に広がっていても、簡単に配布できる。

教材内容カスタマイズ

eラーニング講座で増えているのが情報の保護、顧客や従業員との関係、経理関係など様々なコンプライアンス研修。社会の考え方の変化、関連法令の変化によって内容の変更も求められる。教材内容のカスタマイズ=編集がどのようにできるのか、どこまでできる機能か、プラスできる機能はあるかなども、要相談だろう。

研修報告

従来の研修スタイルだと研修後に、出席状況や講座の実施記録、成績などを受講者全体、部署別、個人別などにまとめて、報告書を作り報告するという面倒な業務に、担当者は時間と手間をかける。eラーニングではLMSが報告に必要な項目を常に管理するため、随時の報告も簡単にできる上に、研修後業務が大幅に省力化される。

交通費・宿泊費

本社集合研修は、支社や支店、出張先や派遣先にいる社員にとっては、移動だけでも一仕事であり、宿泊を伴うこともある。eラーニングであれば、そのための交通費や宿泊費など経費精算の手間やコストも省略できる。

時間と場所の制約

集合研修は学べる場所と時間が指定される、またデスクトップや大型ノートPCでのeラーニングは学べる場所が限定される。それに比べてモバイル端末でも受講できるeラーニング研修は、いつでもどこでも受講が可能で、時間と場所の制約から解放される。

受講者対応

受講者から質問やメッセージがくることは意外に少なく、10人に1人ともいわれるほどだ。だからこそ、受講者からきた質問は大切にして、迅速・丁寧・正確に対応していこう。すぐに決定事項を答えられないときは、その時点で伝えられることをシンプルに答えておこう。また、誰が質問に答えるかを切り分けることも重要。担当者が答えられること、教育内容についての責任者が答えられること、システム会社に聞くべきこと、それをしっかり質問者に伝えることも正確さにつながる。迅速・丁寧・正確な対応は質問者以外にも伝わりやすい。そうした対応によって受講者との信頼関係が広がっていく。

集合研修

教える講師と教えられる受講生が一つの教室に集まって行う研修。座学、ロールプレイ、確認テストなど、形式や内容は様々で、受講生全体、グループ分割、個人指導なども可能。同じ時間に一斉に内容を伝えられ、テストもその場でできる点が便利。日時や部署を指定するため、日々の業務をストップさせたり、一時的に人員不足がおこったりする。場所の手配に加えて、交通費や宿泊費が発生する可能性もある。

重量課金制度

SaaS型とASP型はオンライン上でeラーニングサービスベンダーが、eラーニングを利用する企業に提供する形態である。インターネットに接続できれば使用可能で、ユーザー企業は利用する機能についてのみ費用を支払う。利用するID数(受講者数)ごとの重量課金制度をとる企業が多く、あるeラーニングシステムベンダーのSaaS型eラーニングサービスを見ると、受講者ID500人分まで利用可能コースで、初期費用は25万円、月額利用料金は1IDあたり290円となっている。

人工知能(AI)

eラーニングにおけるAI利用が広がり始めている。学習内容を個々の受講者に適切な内容にパーソナライズしていくために、AIがミスした問題や定着しない事項を判断して繰り返し出題する、個々の集中度に合わせて出題内容や難易度を変えていくなどである。また、AIチャットボット(chatbot)で、学習達成度に応じて学習者を励ましたり声かけしたりするといった活用もある。

成績処理

集合研修ではテスト用紙、アンケート用紙など紙を使うことが多く、個々の結果を一覧表に書き写して計算する、エクセルなど表計算ソフトに入力し関数を使って集計処理するなどの業務が必要。テスト問題各問題ごとの理解度、個人別の理解度など、詳しく知ろうとすれば作業も増える。eラーニングシステムを使えば、個々の受講者の学習進捗度を把握できる学習管理システムを実装している。関数を使った様々な集計もクリック一つで結果がでる。

操作マニュアル

IT関係のユーザーサポート現場で、IT企業の担当者は、マニュアルを見ればわかることを強調する。システムが初めて、ITにも詳しくない導入側担当者にとっては、これは不親切である。マニュアル掲載画面は、色やボタンの位置など自分が見ているPC画面と全く同じではないことも多く、マニュアルの説明は聞き慣れない言葉が並んでいてわかりにくい。担当者は、システム導入後、使用についてマニュアル任せではなく、時間をとった説明を受けることを予定したい。

多言語化

学校教育、企業における研修どちらにおいても、日本語が母語ではない学習対象者が増えている。そのため、eラーニングでも、学習者や受講者が使用するソフトウェアやシステムなどが、多言語化される必要が生まれている。コンテンツにおいても、日本語または外国語の字幕が求められる場面も少なくない。

端末トラブル

PCだけではなくタブレットやスマホなどモバイル端末でのeラーニング受講も増えている。また、会社の端末ではなく個人の端末を使うこともある。端末機器でのトラブル範囲は広がっているとも言えるだろう。予想されるトラブルはオンラインマニュアルにトラブルシューティングコンテンツとして用意しておこう。電話やメールで対応したトラブルは対応記録を残せば、このマニュアルの充実につながる。

低コスト

紙ベースの教材よりも、eラーニングの教材(コンテンツ)は、低コストである。それは、印刷教材もCDやDVD教材も、一つオリジナルを作製して、印刷やコピーをして、受講者分用意し帳合やパッケージ入れといったコストと手間と保管場所が必要となる。eラーニングでは、このようなコストと手間、保管場所も削減できる。

動画(映像、ビデオ)コンテンツ

集合研修時にビデオカメラで録画した動画、現場でデジカメでとった動画、スマホの動画など、動画をSCORM教材に変換できるツールが用意されている。操作や動作を教えるeラーニングの場合、気になるところで止める、繰り返し見ることができる動画は、ぜひ入れたいコンテンツだ。

買い取り型(オンプレミス型)/パッケージ型

オンプレミス(on-premises)は、利用企業内に専用サーバや回線などを整備して、eラーニングに必要なソフトウェアのライセンスやサービスを一括購入して運用すること。初期費用は他かいが、導入後は保守費用だけですむため、長期間利用するほどコストは安くなる。利用者1IDの月額費用はないが、利用者数無制限の場合もあれば総数で価格が変わる場合もある。価格については、コース内容や利用機能によって異なり、安いパッケージであれば20万円台、高いと100万円前後と価格も差がある。

未受講者対策

eラーニングにおいて、研修の受講率をアップし、未受講者を減らし受講率をアップすることはなかなかむずかしい。LMSを利用すれば、eラーニング未受講者はすぐに分かる。受講期間終了後ではなく、適切な間隔で未受講者をリストアップすることが大切である。

録音コンテンツ

集合研修で利用したパワーポイントやワードの教材を、eラーニングのコンテンツとして作成し直すときに、重要な部分を音声で読み録音して、目と耳に訴えることができる。一部のみの音声プラスであれば、録音室やスタジオなど本格的な施設がなくても、録音時の雑音に注意すればだいじょうぶだ。

AR(オーグメンテッドリアリティ)/MR(混合現実)

AR(Augmented Reality:拡張現実)は、現実の空間において、受講者の視界に、テキスト、数値や画像などの仮想情報を表示して、現実世界を拡張する技術。MR(Mixed Reality:混合現実)は、VRの仮想空間に、このAR技術を使って情報を重ね合わせる技術。どちらもeラーニングへの導入が始まっている。

ASP型

ASP(Application Service Provider)は、ソフトウェアをインターネットなどネットワークに接続されたサーバコンピュータにおいて展開し、利用企業はWebブラウザや専用のクライアントソフトなどからアクセスしてそれを利用する。コスト面では、SaaS型と同じく、最初に導入のための初期費用(イニシャルコスト)、月々は利用料金(ランニングコスト)と、コスト面での無駄が少ない。利用するID数(受講者数)によって料金が加算される。すでに完成しているeラーニングシステムを利用するため、導入も楽である。

HTML変換

eラーニングの教材は、インターネットのWebと同じようにHTMLで作成されたデータとなる。たとえば、Excelでテスト問題を作る。問題・解答・解説などをそれぞれ入力し保存する。そのファイルをHTML形式に変換する操作はむずかしくないし、そのためのツールも充実していて、図を使うこともできる。

ICT(情報通信技術)

ICTはIT用語で、IT(Information Technology-情報技術)の間にC=コミュニケーションが入って、情報通信技術(Information Communication Technology)の略語である。eラーニングは、Web上で双方向のコミュニケーションが展開されるサービスであり、このような技術やサービスはICTの一つと考えられている。

ID(インストラクショナルデザイン)

ID(instructional design)は、教育や研修の効果や効率、そして魅力をたかめるために、科学的に体系立てて設計していく知識であり技術である。コンテンツに魅力を感じて効率よく学び、学習効果を高めるためには、それが可能になる設計にしなければならない。教育ニーズの分析から始まり、実施後にeラーニングの学習目標、教育内容、評価方法を受講者のフィードバックも含め分析し、改善につなげていく。

LMS(学習管理システム)

LMS(Learning Management System)は、受講者個人及び受講者全体の受講状況、学習進捗状況、成績などをリアルタイムで簡単に把握することが可能になる、eラーニングのシステムである。特別なITスキルや専門知識を必要としないため、研修担当者の選任や変更も容易である。

LMS活用

eラーニングの管理者や研修担当者として、LMS(Learning Management System)をどのように活用するか。まず、受講者の受講状況把握、受講回数やテスト結果、その分析機能によって、学習状況を観察できる。受講者への一斉連絡や教材の一斉配信、受講者名簿、出席簿、成績表などの作成も、LMSで活用できる機能だ。

PCスキル

eラーニングでは、受講者が直感的に操作がわかる、見やすい、使いやすいといった工夫がなされていることが多い。しかし、マウスの使い方やキーボードでの入力、ブラウザ操作など基本的なインターネット使用能力を持っていないやはり受講者にとっては、学習以前のハードルが高くなってしまうため、eラーニングが適していないこともある。

SCORM

SCORMとはSharable Content Object Reference Modelの略語で、色々なeラーニングのシステムで共有できる教材や資料などのコンテンツ(Sharable Content Object)の標準モデル(Reference Model)を示す。SCORMに準拠しているeラーニングシステムやコンテンツは、アメリカだけではなくヨーロッパでもアジアでも使用可能であり、eラーニングの教材の幅を広げ質を向上させる。学習管理システムであるLMSと様々な学習コンテンツとも、SCORMという規格があることで連携可能になっている

SaaS型

SaaS(Software as a Service)は、eラーニングシステム提供企業のソフトウェアを通信ネットワークなどによって提供し、利用者は必要なソフトウェアやその機能を必要なときだけ利用でき、利用実績に応じて料金を支払う形式。ソフトウェアの機能をネットワークを通じて、オンラインで利用する方式が多い。コスト面では、最初に導入のための初期費用(イニシャルコスト)、月々は利用料金(ランニングコスト)と、コスト面での無駄が少ない。利用するID数(受講者数)によって料金が加算される。すでに完成しているeラーニングシステムを利用するため、導入も楽である。

WBT形式

インターネット上にコースを開講するeラーニングは、WBT(Web Based Training)と呼ばれることがある。Web(ホームページ)を使ってトレーニング(研修や学習)を行うという意味である。WBT形式であるからこそ、研修や学習を簡単にすぐ全国展開することができる。